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なきたい夜は君のぬくもり

【BL/オメガバース/完結済/大学生同士/α×Ω(変転)】
自分はベータだと信じていた。突然の発情期が来たことで、変転オメガと診断されるまでは。
オメガの姉に起きた不幸を思い出し、自暴自棄になる伊月。そんなとき、遊び人と噂の先輩、陽介に声をかけられる。平常の状態ではない伊月は、誘われるまま、その日彼の部屋に泊まった。
伊月の戸惑いと不安を知った陽介は、それからたびたび構ってくるようになる。優しさに甘えることはとても心地よかったが、どうも陽介を信用しきれないところがあり——。
((1)約2.5万字/5頁 (2)約4万字/9頁 (3)約1万字/2頁 (4)約3.5万字/7頁 (番外編)約1.5万字/3頁)

  • (1)出会い

    「いわゆる変転オメガというものですよ。遺伝子異常です」 その医師の言葉が、伊月(いつき)には死刑宣告に聞こえた。三年前、若くしてこの世を去ったオメガの姉のことを思い出す。きっと自分も、姉と同じ道を辿るのだ。そう遠くない未来に。 目の前には確…

  • (2)引力

     土曜日。ついにバニバニライブの日がやって来た。 地元に住んでたときは、会場が遠くて気軽に行くことができなかった。一番近い会場でも片道二時間かかったから。しかし、今の住まいからだと、一番大きな会場に三十分かからずに行ける。都会万歳。地元を出…

  • (3)苦悩

     春学期の試験が終わって、夏休みに突入した。お盆の時期に一週間実家に帰ったが、それ以外はコールセンターのアルバイトに励み、夜は陽介宅に泊まるという生活を送った。 お互い休みが合わせられるときはなるべく合わせ、週に一、二回程度、二人で外に出か…

  • (4)嬉し愛し(うれしかなし)

     ——距離を置きたい。伊月から落とされた爆弾発言のせいで、陽介は混乱の只中にいた。 あんなにラブラブな夏休みを過ごしたというのに、一週間も誘いを断られ続け、さらにこの発言。理由も説明されず、一方的に拒絶された。これまで恋愛では大した苦労をし…

  • (番外編)恋しいのは

     十月も末になり、大分肌寒くなってきた。 瀬上と共に学部棟を出た伊月は、冷たい風に強く煽られ、自分の両腕をさする。厚手のパーカーを羽織ってきてよかった。昼間はともかく、夕方になってくると外は寒く、瀬上のように長袖のTシャツに薄手のカーディガ…

  • (小ネタ)楽しい忘年会

    【時期→なきたい夜番外編の後、かえシロ本編(4)の後 /なきたい夜&かえでシロップのコラボネタ/旧ブログ掲載日→2019/12/7】

[最終更新日——2019/12/07]

君と繋がる恋みくじ

【BL/完結済/現代舞台和風ファンタジー/高校生】
十七歳の誕生日、近所の神社で行われる夏祭りの日。人生で初めて恋人が出来た。
きっかけは気まぐれに引いた奇妙なおみくじ。
——年末までに恋人あるいは伴侶がいないと、大きな災いが降りかかるだろう。
呆然としていた利都に声をかけてきたのは、ひどく見目のいい男。彼もさきほどそっくり同じ内容のものを引いたという。
「『大きな災い』を回避するために、俺と付き合おうよ」男の唐突な提案に、利都はうっかり頷いてしまう。
次に彼と会ったのは、夏休み明けの学校。その後、ぎこちない恋人関係をスタートさせた二人だったが。
((1)約1.5万字/3頁 (2)約2.5万字/6頁 (3)約1万字/3頁 (4)約2.5万字/5頁)

  • (1)きっかけはおみくじ

     十七歳の誕生日、夏祭りの日。人生で初めて恋人が出来た。 大都市の郊外にある穏やかな街、緑木橋(みどりぎばし)市。その住人たちに愛される初川稲荷神社では、毎年小さな夏祭りが開かれる。近隣市で開催される大規模なサマーフェスティバルとやらには、…

  • (2)文化祭

     夏休みが明けてすぐ話題に上がるのが文化祭のこと。この高校ではクラスに一人文化祭リーダーを決め、学級委員長と協力して準備を引っ張っていくのが慣わしだ。 A組の文化祭リーダーは羽島で、自ら立候補する気合の入り様。イベント事が大好きな彼は、去年…

  • (3)君の行方

     去年もそうだったが、文化祭が終わると、学校中が一気に中間テストモードに切り替わる。 稔実宅でテスト勉強したり、息抜きと称していちゃいちゃしたり、いちゃいちゃしたり、で過ぎていき、無事終了した。 成績はいつも通り「中の上」をキープした。この…

  • (4)嘘と秘密とプロポーズ

     稔実が失踪して一週間以上が経過し、翌週木曜日になった。 手掛かりを求め、神社でお参りをするついでに藤を待ってみてはいるものの、彼女にはまだ巡り会えてはいない。その帰りに彼の家にも寄っているが、戻ってきている形跡はない。卓袱台に置いた藤宛の…

(番外編)約0.5万字/1頁/雅彦×久長/利都と稔実は出番なし

  • (番外編)繁忙期明け、君と

     息が苦しくて目を覚ます。久長の安眠を邪魔したのは、胸の上に乗っかった丸太のように太い腕だった。「この阿呆が……」 まったくいい年をして寝相が悪い。隣でぐっすり眠る真裸の男の腕を乱暴にどかして、キングサイズのベッドから起き上がる。仕返しに大…

[最終更新日——2021/06/21]

拾われ猫の恋と魔法

【BL/完結済/異世界/ネコミミ/男夫婦】
獣人のリタには大好きな旦那様がいる。旦那様のアルは、奴隷に身を落としかけたリタを助けてくれた大恩人。リタからの猛アタックで恋人になり、今は夫婦同然の幸せな同居生活を送っている。
しかし、リタには気になることが。アルは自分の仕事を「しがない物書き」だと言っているけれど、どうやら魔術が使えるらしい?
((1)約1万字/2頁 (2)約1万字/2頁 (3)約2万字/5頁 (番外編)約1万字/3頁)

  • (1)拾われ猫の日常

     からりと良く晴れた日の朝。 朝食用のパンと牛乳が入った籠は少々重いが、リタの足取りは軽やかだ。お日様の光を存分に浴びながら、こじんまりとしたカラフルな家々が並ぶ、石畳の通りを歩く。 このあたりの奥様方は、皆窓辺に飾る花をいかに美しく見せる…

  • (2)拾われ猫の不安な夜

     とある昼下がり。今日も今日とて、リタは主婦業に精を出していた。 調理の片付けが終わり、洗濯は干すところまで終わり、掃除も終わった。ついでに壊れていた棚の修理もした。とりあえず、今すべきことはこれぐらいか。 この家の家事全般と、それに加えて…

  • (3)拾われ猫と誓いの契約

    「やあ、元気?」 勝手口の外で、掃除道具の片付けをしていたリタは、裏通りを行く三毛猫に話しかける。最近この辺りに住み着いたらしい野良猫で、エサをくれる家々を渡り歩いている。この家も彼女の巡回地点の一つだ。 またエサをくれるのかと寄ってきたが…

  • (番外編)初めての夜のこと

     故郷のユリスにいた頃は、身近に本があるような環境ではなかったが、最近のリタは読書家だ。今日も一通りの家事を終わらせてから、居間でゆったり本と向き合っていた。 町娘ジュリエットと貴族の坊ちゃんエリックが身分の差を超えて惹かれあうラブストーリ…

[最終更新日——2020/04/25]

シロとブルー

【BL/完結済/異世界/ネコミミ/俺様(ツンデレ)×健気/拾われ猫シリーズ】
——女になるなら連れていってやってもいい。そう言われ、ゼノは頷くしかなかった。人攫いにあった親友をどうしても助け出したかったから。行商として大国ゲオルトにやって来たゼノは、雇い主のナジとの関係に悩みながらも、地道に親友探しを続けるが。
※ 拾われ猫の続編的な内容ですが、主人公が拾われ猫本編で登場していないキャラなので、独立させました。
((1)約2.5万字/5頁 (2)約2万字/5頁 (3)約0.5万字/1頁 (4)約0.8万字/2頁 (5)約1万字/2頁 (番外編)約0.5万字/1頁 (番外編)約1万字/3頁)

  • (1)仲間を探して

     毎日規則正しく鳴り響く朝の鐘。異国の地で、ゼノは目を覚ます。また新しい一日の始まり。 隣で眠る男を起こさないよう、絡みついた手足を慎重にどかし、ベッドから抜け出る。彼は——ナジは朝に弱いから、ご機嫌を損ねたくない。ナジが雇い主でゼノは仕事…

  • (2)レレシーにて

     国境を越えて二日目。出入りの監視が厳しい王都を避けて迂回し、変わり映えのしない退屈な森を抜けると、やっと故郷の街が見えてきた。馬車の荷台から顔を出したゼノは、同乗者のナジに言った。「見てください! もうレレシーは目の前ですよ!」「知ってる…

  • (3)やさしくなでて

     薬草農園での仕事が休みになったその日、ゼノはミッシュ宅にいた。もちろん、出戻りしてきたわけではなく、もうすぐ孤児院を出る予定の新入り二人を迎え入れる準備をするためである。 片付けをして彼らの私物を置けるスペースを確保したり、仕舞ってあった…

  • (4)けんかするほど

     新入り二人が初めてミッシュ宅にやって来る日、ゼノも手伝いに入った。 初日はまず、この家で暮らす上でのルールを説明してから、家の周辺を案内し、行っていい場所と絶対に行ってはいけない場所を教えた。その後は各々持ってきた荷物の片づけ。一気に言い…

  • (5)おもいのかたち

     ナジが珍しく午後から休みを取れるという日。ゼノもどうにか早く仕事を終わらせたい、ということで、いつもより大分早く農園へ行って黙々と働いていると、昼過ぎに農園主から帰る許可がもらえた。ナジの提案で、久しぶりに二人で買い物に出かけることにする…

  • (番外編)こんな夜には

     今夜も月夜猫亭は騒がしい。「うるせえぞ! 静かにしろ」 喧嘩寸前で挑発し合う若者二人とそれを囃し立てる周囲の客を一声で黙らせ、ナジは店の片隅でグラスを傾ける。減ったところへ注ぎに来る者がいたが、追い払って手酌した。おべっかは使われる方も疲…

  • (番外編)思い出の海

     その日も畑仕事に精を出していたゼノは、農園の娘ユマから声がかかり、作業の手を止めた。お待ちかねの休憩時間。小屋の横に置かれた長椅子に座り、ミッシュ、ゼノと共にゆっくり一息つくことにする。 水を一気飲みしてから、ミッシュはさっそく口を開く。…

[最終更新日——2020/11/12]

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